古くからニキビ治療に使われてきたイオウの効果と副作用
イオウは古くからニキビ治療に使われている成分で、様々なニキビケア用品に使われています。
そんなイオウの特徴や効果、副作用などをご紹介します。
イオウのニキビへの効果
イオウはニキビへ対して3つの効果があります。
1つ目は、毛穴の角栓を柔軟にし、毛穴に詰まった皮脂や汚れを外に出しやすくしてくれる効果があります。
ニキビのもとになるアクネ菌は毛穴に詰まった皮脂が大好きです。
このアクネ菌が繁殖することで、アクネ菌が出す遊離脂肪酸という物質が毛穴を傷付けて炎症を起こしてニキビへと発展してしまいます。
毛穴に皮脂が詰まるのを解消することで、ニキビの根本を治療することができます。
2つ目は、殺菌効果。
すでに毛穴の皮脂に集まってきて繁殖してしまったアクネ菌を、殺菌する力があります。
アクネ菌が繁殖して炎症ニキビになると、今度は炎症が起きているところに黄色ブドウ球菌や雑菌が繁殖して化膿ニキビへ悪化してしまいます。
早い段階で殺菌することで、ニキビが酷くなるのを抑えて治りを早くします。
3つ目は、皮脂を抑制し毛穴を乾燥させる効果です。
そもそも皮脂が出にくくすることで、毛穴に皮脂が詰まるのを防ぎ、結果にきびになるのを防ぐ効果があります。
イオウの副作用
イオウの副作用としては、乾燥させる効果が強すぎて、
皮膚が乾燥して赤くなったりかぶれることがあります。
また、大人ニキビは乾燥することにより、毛穴周りが固くなり詰まりやすくなるのと同時に、
乾燥によって皮膚が「潤いを出さなければ!」と、どんどん皮脂を出そうとすることにあります。
そのため乾燥させることで、逆に皮脂の量を増やしてしまい、ニキビを作りやすくしてしまうことがあります。
イオウには殺菌作用や毛穴の各栓を柔軟にする効果があるため、一概にイオウがよくないとも言えません。
特に思春期にできるにきびは、ホルモンバランスが不安定で皮脂が出やすいので、イオウでニキビが治ることもよくあります。
しかし、大人ニキビは乾燥からくることがほとんどなので、乾燥させてしまうのは少し危険です。
乾燥させることでバリア機能も低下するため、ストレスやちょっとした刺激にも敏感になりますし、
イオウは独特のにおいもあるため、苦手な人も多いようです。
また、イオウは時間が経つと粉末状になり白く浮いてしまうので、
外出時にはつけられない、というデメリットもあります。
イオウを含んだにきびケア用品を使うときは、そういったリスクも考慮して使ってみましょう。
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